ニューヨークと言えばジャズやミュージカルが有名ですが、実は、バレエ鑑賞もニューヨークの醍醐味の1つです。
チケット代行などを通さず、自力でチケットを購入する方法を紹介します。(簡単)
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メトロポリタン歌劇場のバレエはたった8週間のみ(5〜7月)
ミュージカルよりラグジュアリーな気分を味わいたいなら、ここ、リンカーンセンターのメトロポリタン歌劇場(MET)でのバレエ鑑賞がオススメです。
毎年5月中旬〜7月中旬の2ヶ月間だけ、日曜日を除く毎日バレエ公演があります。
それ以外の時期(10ヶ月間)は、METではオペラ公演が行われています。
夜のMETにうっとり♡。両側にはシャガールの壁画。
シャンデリアのロビーも豪華。開演前と幕間にシャンパンや軽食も。
収容人数は約3800人。(日本の東京文化会館が約2300人なのでかなりデカい)
75周年を記念して、マノロやルブタン、シャネル等が装飾したトーシューズが飾られていました(2015年)
アメリカンバレエシアター(ABT)とは
アメリカンバレエシアター(以下ABT)は、マリンスキー・バレエ(ロシア)、ボリショイ・バレエ(ロシア)、パリ・オペラ座バレエ(フランス)、ロイヤルバレエ(イギリス)と並ぶ、世界5大バレエ団の1つで、ニューヨークに本拠地を構えています。
ニューヨークにはもう1つ、ニューヨーク・シティ・バレエ団(以下NYCB)というのがあり、冬の風物詩「くるみ割人形」が有名ですよね。
ABTは、アメリカならではの財力で、世界中のトップダンサーと振付家を集めて、その時の芸術監督の目指す演目を上演します。
世界中のトップダンサーを観たいならABT、ハイレベルなアメリカ産バレエを観たいならNYCBでしょうか。
2014年にABTが来日公演した時のS席(東京文化会館1階)が22000円でしたが、
現地ニューヨークのMETでは、1階ど真ん中で150ドル程度(16000円程度)、安い席だと30ドルで見ることができるので、とてもおトクです♡
チケット購入はABTのホームページからのネットからが簡単
ABTのチケットは、ホームページから簡単に購入できます。
- 前年の10月頃 演目と主要キャストが発表
- 3月下旬 一般向けシングルチケット発売開始
事前にホームページ右下のPerformance Calenderから、演目と主要キャストを調べておきましょう。
中央のPurchase Onlineをクリック
演目を選び、クリック
演目紹介のページにて、Buy Ticketをクリック
日時と主要キャストが表示されるので、観たいものをクリック
座席の種類を選択
座席の選び方は後で説明しますね〜♫
希望の席をクリック(赤い部分が空席)
SELECT SEATの赤いボタンを押します
このサイト、地味にスゴイんです⭐️
チケット代だけでなく、その席からのビューが表示されるんですよ。
今まで口コミでオススメ席を調べていたけど、百聞は一見にしかず、近い遠い、全体が見える、など体感できるんです❗️
また、サイド席で舞台が見切れる場合の対応も抜群、きちんとPartial Viewと表示(丸の半分が赤で表示)あり。さすがです。
さて、この座席指定、パソコンのみ座席指定可能です。
スマホサイトではBest Availableの座席が自動的に割り振られます。
また、シングルチケット販売開始日(2017年は3/26)から数日は、パソコンからでもBest Availableの自動割当になってました。
右に表示されるシートと金額を確認し、ADD TO CARTをクリック
メールアドレスを入力し、I am a new customerを選択
(過去にABTのチケット購入したことがある人は、I am a returning customerを選択)
寄付はしなくてもよいので、そのまま右のPROCEED PAYMENTをクリック
名前と電話番号、クレジットカード情報を入力
続けて、住所などを入力し、チケットの受取方法を選択。
Print at homeを選ぶと、PDFのついたe-mailが送られてきます。
すでに現地にいて、プリンター印刷できない場合は、Hold at Box Officeにするのがよいでしょう。
COMPLETE PURCHASEをクリックし、完了画面へ
送られてきたPDFです。
画像は2015年のものですが、2017年も全く同じ形式でした(確認済)
METの入り口で、バーコードをピッとかざして入場します。
メトロポリタン歌劇場(MET)の座席について
座席表は、ABTホームページのリンクMetropolitan Opera | Seat Mapsにて確認できます。
私はオペラはよくわからないので、バレエの観点で紹介します。
さて、どの席がオススメかは、実際のところ、人の好みによる所が大きいです。
私の好みで話をすると、ダンサーの表情や息遣いを感じられる前方席(2列目までのかぶりつき席)が好きですが、全体がよく見えないし、前の席の方の座高が高いとアウトという欠点もあります。
全体を観たい場合には、センターブロック中盤〜後半あたりがオススメです。
では、座席表を見ながら解説していきます。
1階 オーケストラ席
やはり王道なのは、オーケストラ席でしょう。かなり細かく料金設定されています。
(日本では、1階は全てS席で価格同一ということが多いです)
中央のプレミアムオーケストラで145ドル程度、サイドのオーケストラバランスで70ドル程度とかなり差があります。
避けるべきは、センター前方(10列目まで)です。METがフラットな作りなので、前の人の頭が邪魔になり見えづらいです。最前列ど真ん中をGetしても、指揮者の頭でダンサーが見えないということもあったようです。
オススメは、やはりセンターブロックのK〜R列あたりですね。
ほどよく全体も見え、 オペラグラスなしでも表情も見え、オーケストラ席ならではのメリットがあると思います。
2階 パルティエ席
セレブ気分を味わいたいなら、パルティエ席です。
いわゆるお得意さん席で、人気のキャストの場合、3月の一般発売の前に売り切れてしまうこともあります。
ボックスに入る際には鍵を開けてもらう必要があり、座席の手前の小部屋にて、鞄やコートを置くことができます。プライベートなクロークがあるということですね。
お値段は一番高く、センターパルティエで235ドル程度です。
サイドパルティエは110ドル程度で、1列目に空きがある場合は「買い!」ですが、2列目3列目はPartial Viewのためおすすめできません。
パルティエ席を購入した場合は、とびっきりお洒落していきましょう。
3階 グランドティア
全体が良く見えて、価格もリーズナブルなのが、グランドティアです。
価格は130ドル程度、サイドのボックス席が70ドル程度なので、お値段的にはオーケストラ席と同じです。
私はこの席を選んだことがないのですが、「音、視界、ともに断然オススメ」との口コミもあり、センター2ブロックの特に前方は人気席のようですね。
白鳥の湖のようにコールドが美しい演目(ABTのコールドが美しいかどうかは聞かないで!)は、1階オーケストラ席ではなく、3階グランドティアもよいかもしれません。
4階 ドレスサークル
センターで80ドル程度、サイドで45ドル程度になります。
踊りよりも生オーケストラの演奏を楽しみたい場合、コストパフォーマンスがよい席なのではないでしょうか。
5階 バルコニー
センターで50ドル程度、サイドで30ドル程度になります。
とにかく安い方がいい人向けです。センター最前列ならまだよいかと思います。
6階 ファミリーサークル
22ドル〜40ドルの天井桟敷です。正直、何をしにここへ来たのかよくわかりません。
ダンサーは豆粒、舞台の後ろ半分は天井に隠れて見えないでしょう。
建築物としてMETに入ってみたい人は、このチケットを買ってもよいかもしれません。
2017年ABTのおすすめの演目は?
2017年のラインナップはこちらです。
- ドン・キホーテ(5/15-20)
- ホイップクリーム(5/22-24, 6/26-7/1)
- ジゼル(5/25-31)
- 金鶏(6/1-3)
- 海賊(6/5-10)
- 白鳥の湖(6/12-17)
- オネーギン(6/19-24)
- チャイコフスキー・スペクタキュラー(7/3-8)
この中でも、バレエ初心者にもオススメできるのは「ホイップクリーム」です。
ABTの常任振付家であるアレクセイ・ラトマンスキーが振り付けし、音楽はリヒャルト・シュトラウス、そして舞台装置や衣装はマーク・ライデンが担当しています。
ホイップクリームは2017年の新作で、3月に先駆けてカリフォルニア州で上演され、大好評だったようです。
LA からおはようございます。昨夜はABT のホイップクリームを見に行きました。もう爆笑でした。物語は単純だけど、衣装、セット、キャラクターのディテールが凄く凝っている。セットの製作者は有名な方なんです。観客は大人の方が多かったですが、爆笑エンターテーメントですねー。 pic.twitter.com/HECc4L8ZJu
— julia rose (@julia15rose) 2017年3月16日
バレエで爆笑ってどういうことでしょう??
せっかくニューヨークに行くので、アメリカならではのエンターテイメント性溢れるこの演目、ぜひとも観てみたいです。
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2017年は、ヴィシニョーワのABT引退公演「オネーギン」を観ました。