夢のファーストクラス。
2年前、ANAのマイルを貯めて、ファーストクラスでニューヨークを実現!!! その時は、KRUGのシャンパンとキャビアやトリュフなど高級食材を使ったお料理、そしてCAさんの心遣いにとっても感動しました♪
また乗れるとは思っていなかったファーストクラス。JALのマイルが貯まったおかげで、ほぼ無料で、ニューヨーク行きのJALファーストクラスに乗ることができました。
その醍醐味は語り尽くせないほど沢山ありますが、一番のお楽しみは機内食!!
美味しいモノ食べてこそ旅である
美味しい旅が機内から始まるなんてすごいと思いませんか?
ファーストクラスの機内食のメニューは3ヶ月毎の更新(3〜5月が同じ)です。JALのHPで確認できます。「JALの機内食が一番美味しい」との噂もあったので、約1ヶ月前から、何度も何度もメニューを眺めて楽しみにしていました♪
実際に搭乗してみて、その結果、ワインと食事に猛烈に感動〜☆
その全貌をご紹介します。
Contents
B777-300ER 空の上の上質の「住まい」 JAL SUITE
JAL国際線の座席開放は74時間前。もともと2A座席を指定していたのですが、この時間ぴったりにJALのサイトを見たところ、ブロックされていた1A座席が空席になっていたので、マイラーの性か?、反射的に1A座席を指定してしまいました。
1A座席はVIP席と言われていて、大企業の社長や政治家、航空会社の上級会員が優先して指定できる席。熟練のサービスを提供するチーフパーサーが担当してくれるとのことで、ちょっとドキドキしながら搭乗です。
この日のファーストクラス客は全8席に対して7名でした。
木目調のインテリアが中心の、落ち着いたイメージの座席。
なんと、窓を4つも占有しています!! 個室のようなパーティーションに囲まれた空間でありながら、3つの窓から差し込む光が明るい。
機内エンターテイメント用のコントローラーやUSBケーブルの差し込み口は、コンソールの中に入っていて、ぱっと見、見えません。ここが機内だということを忘れさせてくれるような作りになっています。
アメニティは、ペイズリー柄で有名なイタリアブランド「エトロ」のピンクのソフトケースの中に、エトロとコラボしたリップクリーム、ボディクリーム、コロン、そしてJALオリジナルの歯磨きセットやアイマスクなど。
実はこれだけでなく、食後にベッドを整えていただいた際にも、追加でスキンケアグッズをもらいました。資生堂の最高級ライン「クレ・ド・ポー ボーテ」のローション、エッセンス、マスク。
旅行の特別な日に、普段よりもちょっと贅沢なスキンケア。とっても嬉しいアメニティでした。
さて、搭乗後の話に戻ります。
初めてのJALファーストクラスが嬉しくて、カメラを構えてお上りさんしている間にも、チーフパーサーやCAの方々から沢山のご挨拶をいただきました。
ウエルカムドリンクは、シャンパンかジュースを選べます。この後のお楽しみが控えているので飲み過ぎてはいけないと思いつつも、シャンパンを選びました。
リラックスウエアへの着替えは、「食後にしますか?」とやんわりオススメされましたので、食後に着替えることにしました。(ANAの時には離陸前に着替えました)
CAさん達とお話したり、写真を撮っていたら、あっという間に出発です。
さあ、ニューヨークまでの13時間。美味しい旅が始まりました!
機内食(1回目)の洋食フルコース
JALでは2013年1月より、空の上のレストラン「スカイオーベルジュ BEDD」を提供しています。
BEDDについては、JALのホームページにてこのように紹介されていました。
思えば、空とぶ飛行機のなかは、世界中でいちばん贅沢なレストランでした。シェフたちの技と心がつまった料理を雲の上にゆったりと浮かんで景色をひとり占めしながら、誰にもじゃまされずに好きなようにいただく。世界中のどこよりも自由な時間が流れる空の上のレストランBEDD 名前の最後のDの文字には、Dine(食べる)Delicious(美味しい)Dream(夢ごごち)の意味を込めました。
この言葉にすごく納得。
飛行機に乗ってしまうと、その時間は自分のためだけに、自分のペースで楽しめる自由な時間。お酒を楽しもうが、映画を楽しもうが、誰にもじゃまされないのが最高なんですよね。
さて、今回私がいただいたのは、巨匠ジョエル・ロブションの愛弟子として広く知られ、レストランというよりも「食における、人やモノとの化学反応」をラボの定義とした「SUGALABO」のオーナーシェフである、須賀洋介さんの洋食です。
幻のシャンパン「サロン 」復活
CAさんから「お飲み物は何にしますか?」と聞かれて、2018年1月から提供を一時停止していたが、2019年3月より復活したサロンをオーダー。
実は、これを飲むためにJALファーストクラスに乗ったと言っても間違えではないくらい、とてもとても楽しみにしていました。
サロンは、長期熟成に耐えることのできる、葡萄の出来の超絶よい年にのみ作られるシャンパンで、この100年で38本しか世に出ていないそうです。
それ以外の年の葡萄は、メゾン(醸造所)を共有しているドゥラモットに使われます。ドュラモットはJALのビジネスクラスのシャンパンですね。同じ葡萄を使っているだけあって、こちらも美味しいです。
サロンのお味ですが、10年以上前に、垂直飲み(ヴィンテージ違いで複数年で比較する飲み方)でいただいた時、「これがシャンパンなのか!」と驚きのような感動をしたのを覚えています。
シルクのような泡のきめ細やかさ、言葉として妥当ではないかもしれませんが、「クリーミー」なんです✨✨
シャンパンは、通常、ピノ・ノワールとピノ・ムニエとシャルドネを組み合わせることで、そのメゾンの理想となる味を作り上げていくんです。収穫年度・品種・畑によってブドウの味は異なるから、メゾン(醸造所)は、その年にとれたブドウの状態を見ながら、その品種・畑の区画ごとに何%ずつ使うかを判断して混ぜていきます。メゾンの味を、変わらずお客様にお届けするために必要な工程が、アッサンブラージュ(混ぜる、組み立てる)になります。
一方、サロンは「ブラン・ド・ブラン」といって、100%シャルドネという白ブドウのみで作られます。アッサンブラージュすることで品質担保ができないので、その年の、その畑の、ブドウの品質です。ブドウの味や熟成の状況が、シャンパンに大きく反映されます。
なので、垂直飲みをした時には、ヴィンテージごとの味わいが違っていて、これもまた感動でした!!
そんな感動のサロンをもう一度飲みたい。その夢が叶いました。
メニューには載っていない、アミューズの前のアミューズ?のようなものもいただきました。内容は忘れてしまいましたが、左上から、こんな感じだったかな? ※間違っていたら指摘ください
- フォアグラのパテのカナッペ
- サーモンとクリームチーズ
- パプリカと貝のマリネ
シャンパーニュ サロン 2007
あ〜、もう最高。お空に飛んでいきたい。(飛んでます)
お酒好きだとバレたのでしょうか。おつまみもいただきました。
パッケージがとっても可愛い💕 ドライフルーツとナッツを、後ほど、チーズと一緒にいただきました。
- 豆
- 海鮮
- ドライフルーツとナッツ
そして、忘れずに記念撮影。うまく撮れたかな?
アミューズ・ブーシェ
- 旬菜と土佐酢ジュレ和え
ルイ・ロデレール クリスタル 2009
直径4センチほどのボールのような形で、見た目もお味も上品。食感もいい!!
贅沢極まりないのですが、サロンのお替わりと、ルイ・ロデレール クリスタルで飲み比べ。
ルイ・ロデレール クリスタルも、JALのフラッグシップシャンパンの一つです。ピノ・ノワールとシャルドネで作られているので、サロンと比べるとしっかりした味わいに感じました。
アペタイザー
- キャビア 卵黄のクリームをあしらい さくさくの最中で
コント・ド・シャンパーニュ グラン・クリュ ブラン・ド・ブラン 2007
さあ、お待ち兼ねのキャビアです。アペタイザーは3つの中から選ぶことができるのですが、ここはもうキャビア一択です。
他の方のブログやツイッターを見ている限り、機内食のメニューが定期的に変わるのに対し、この最中にはさんで食べるキャビアは、変わらず提供されているようですね。
は〜、もう、幸せ♪
卵黄のクリームが塩加減をうまく丸めているのでしょうか。しょっぱさも丁度よく、文字通りさくさくと、キャビア一瓶を軽く平らげてしまいました。
飲み物は、CAさんにテタンジュもオススメいただいたので、3種のシャンパンで飲み比べ。今思うと、サロン飲み過ぎ対策だったのかな?
といっても、このテタンジェ。「完璧なシャンパーニュの見本」と賞される、希少シャンパンで、市場価格では15000円くらいでしょうか。
サロンと同様、ブドウの出来の良い年にのみ作られる、100%シャルドネ。1952年から2007年までのヴィンデージで35回だけ生産されたようです。この2007年の次は、2012年らしいので、いいタイミングでいただけました!!!
メインディッシュ
- 牛フィレ肉 筍のミルフィーユ仕立てと
シャトー・ラグランジュ 2013
ミディアム・レアのお肉も柔らかく、筍の食感もよくて美味しかったのですが、今回特筆すべきはこの赤ワイン。
まずは香りを楽しもうと、ワイングラスに鼻を近づけた瞬間、
か、香りが〜(うっとり)
今まで飲んでいたボルドーワインは何だったんだろうと思えるほど。
そして、口に含んだ瞬間、
な、なんてすごい
ワインエキスパートの勉強をしていた時に、タンニンについて学びましたが、単価3000円のワインではタンニンの美味しさを実感できていませんでした。
このテタンジェは、「これがタンニンというものだったのか」と納得するような、なめらかで丸く広がる口当たり!口の中が別世界です。
私、あまりの美味しさに泣きました。ワインで涙が出たのは初めてです。ぜひ、みなさんにも味わっていただきたいです。
ブレッド
- チャパタ そら豆
- オーガーニックかぼちゃロール
- パン オ ルヴァン ビオ
4種類のパンから選べますが、そら豆とかぼちゃ、お肉と一緒にフランスパンのような固めのパンをいただきました。
ボルディエのバターと岩塩で、いくらでも食べられる、美味しくて危険なパンです。
チーズ
- 各種チーズの盛り合わせ〜ワインと共に〜
赤ワインがまだ少し残っていたので、チーズもいただくことにしました。
盛り付けがとてもキレイで、チーズと合わせるドライフルーツや生ハムなどもセットになっているのが嬉しかったです。
デザート
- 奈良県産イチゴ「古都華」 ガダイフ「天使の髪の毛」を使ったプティガトー
イチゴ好きにとっては最高のデザート、見た目も可愛い💕
ボリュームたっぷりのお食事をいただいた後は、個人的には、酸味のあるフルーツを使ったデザートが好きなんです。とっても美味しくいただきました。
この時点で、離陸より3時間が経過。ニューヨーク時間は夜中の0時をまわっています。
1泊3日の弾丸トラベラーなので、飛行機が離陸したら、すぐに現地時間に切り替えてます。到着したらフルパワーで活動するので、「食べてから2時間は、起きているべし」というダイエットの掟を無視し、パジャマに着替えて就寝です。CAさんにもその旨伝え、到着の約1時間半前に起こしてもらうことにしました。
着陸前のお食事
着陸前の食事は、好きな時間に、アラカルトまたはフミコの和食、フミコの洋食から選ぶことができます。
フミコの和食/洋食はビジネスクラスと共通のメニューです。
フミコの洋食のラムが美味しいというレビューを見たので、かなり迷いましたが、アラカルトの中から選ぶことにしました。
6〜8月のフミコの洋食のメニューはとっても魅力的です。もし、私が搭乗した5月に、このトリュフの卵焼きサンドがあったら、迷わずこちらを選んでいたと思います。
石かわ創業の味「天然 蒸し鯛の胡麻茶漬け」
さて、朝食に選んだのは、神楽坂「石かわ」の鯛茶漬けです。
神楽坂「石かわ」は、ファーストクラスの和食メニューも監修しているので、期待たっぷりでいただきました。
イメージしていたのとはちょっと異なり、鯛の身ではなく、ペースト状になった鯛の身が入っています。練り胡麻と出汁が合わさって、お腹に優しく、いかにも料亭の味という美味しいお茶漬けでした。
季節のフルーツ盛り合わせ
そういえば、生野菜を食べていなかったので、体が生を欲してました。
CAさんもオススメしていたフルーツの盛り合わせ。
とっても可愛くきれいに盛り付けてあって、体の中からリフレッシュできました。
ロイヤルブルーティー “クイーン オブ ブルー”
忘れちゃいけないロイヤルブルーティー、もちろん、いただいてます。
ワインボトルに入った高級お茶。厳選された茶葉を使っているのはもちろんのこと、水出しで何日もかけて抽出しています。
青茶といえば烏龍茶なんですが、鉄観音烏龍茶の渋みはなく、紅茶のような白茶のようなやさしい味でした。
JFK空港到着前、なんと、窓からマンハッタンが見えて大興奮!!!
最初で最後かもしれないJALのファーストクラス、楽しく美味しい、幸せな時間でした♪
私だけの時間、私に合わせた時間を作ってくださったCAさん、本当にありがとうございました。
ANAとJALのファーストクラスを比較してみた
ANAのファーストクラスを体験したのは2年前の2017年。
単純には比較できないですが、ANAとJALのファーストクラスを比較してみての感想を述べてみたいと思います。(たった一回ずつ乗っただけです)
善し悪しではなく、個人的な好みで比較していますので、ご了承ください。
①座席
上がANA、下がJALです。
どちらも窓4席を贅沢に占有していて、広さも、快適性も甲乙つけ難いです。
ANAは周りを壁に囲まれて、より個室感が強い作りになっています。
JALは開放感のある空間で、居心地のよい作りになっています。
個人的には、窓からの外の景色を楽しみたいので、窓に座席が近く、より多くの窓から外を見ることのできるJALの座席の方が好きでした。
②機内食のラインナップ(離陸後の洋食)
ANA | JAL | |
アミューズ① | 4種(和食と共通) | 2〜3種(和食と共通) |
アミューズ② | ー | 1種 |
アペタイザー | 3種より選択(海老か鮑withキャビア、フォアグラ、野菜) | 3種より選択(キャビア、鮑か海老、サラダ) |
サラダ | あり | ー |
スープ | あり | ー |
メイン | 4種より選択(牛肉、オマール海老、仔羊、豆腐野菜など) | 3種より選択(牛肉、オマール海老や白身魚、鶏肉など)※アラカルトから野菜も選択可 |
パン | 4種から好きなだけ | 4種から好きなだけ |
チーズ | 4種盛り合わせ | (アラカルト) |
デザート | 4種より選択 | 1種類 |
一番上から比較してみます。
アミューズ①:
ANAの方がボリュームがあり、JALの方は一口サイズでした。
アペタイザー:
ANAはキャビアは添え物の扱いです。オマール海老のキャビア添え、鮑のキャビア添えなど、定期的にメニューが変わります。
JALはキャビアそのものを食べるイメージです。キャビアを最中にはさんで食べるメニューは定番になっています。
サラダとスープ:
一番の違いはここ。ANAにはサラダとスープがついていますが、JALにはついていません。
メイン:
ここは同じような感じでしょうか。ANAでは仔羊がメニューに入っていることが多いようです。
さて、個人的な感想になりますが、ANAのアペタイザーのメニューは、コースでいうと「魚」とか「メイン1つ目」のような感じでした。オマール海老や鮑という豪華な食材にキャビアが添えてあって、機内食のクライマックスがきてしまったと思えるほど。
それが長所とも短所ともいえて、女性にとっては満腹感のクライマックスもここできてしまうのです。(他の方のブログでも、お腹がいっぱいになったという記事がありました)
JALは、アペタイザーもメインも、大部分の人はこれを選ぶんだろうなというメニューがありました。それ以外のメニューも魅力的ですが、常連のような方が、たまには違うものが食べたくなって選ぶのではないかと想像しました。量については、女性の私にも適量で、チーズを含め、最後まで美味しかったです。一方で、生野菜不足に陥ってしまったので、アラカルトでもいいのでサラダがあると嬉しいなぁと思いました。
また、現時点では、ANAはANAシェフのオリジナルメニューに対し、JALは「空の上のレストラン」を掲げ、有名シェフ監修のメニューになっています。
ANA、JALともに美味しく素晴らしい機内食でしたが、JALのこのコンセプトが好きでした。
③飲み物
申し訳ないのですが、飲み物は、JALのラインナップの方が好きです。
ANAのKRUGも素晴らしいのですが、シャンパンのSALONやルイ・ロデレール クリスタルを提供しようとするその心意気がすごいと思います。
また、JALでは、森伊蔵という焼酎も提供していますね。こちらも人気があるようです。
④アメニティ
ANAのアメニティは、ホノルル線のA380ホヌ就航に伴い、2019年3月よりグローブトロッターのポーチに変わりましたね。これを貰うためにANAファーストクラスに乗りたいと思えるほど可愛いです。
今回JALのファーストクラスに搭乗し、文字通り、「世界のどこよりも贅沢で自由な時間」を楽しむことができました。
マイルを貯めて、気ままな旅。
ファーストクラスは手に届きます。ぜひ、一度体験してみてくださいね。